Ninja250Rで東北ツーリングに行ってきました(盛岡〜遠野〜陸前高田〜気仙沼〜南三陸〜松島〜仙台)

<Ninja250rで行く長距離ツーリング12>

本日のルート



5/2(水)

■朝から天気が心配

今日は熟睡できた気がする。

昨日、美味いものをいっぱい食べて満足できたからなのかも知れない。満足な食事と睡眠。意外に結びついているのかも。(満腹だと眠くなるのは定説だが)

朝、気持ちよく起きて窓から外を見ると、気持ちと反比例して空はどんよりとした曇り。白い雲ではなく、黒に近い雲で今にも雨が降り出しそうな気配だ。


東北ツーリングに来て初の天候不良

早速テレビで天気予報を確認すると、今日の東北は終日曇りでところにより一時雨。現在、動きの遅い低気圧が東海地方に居座っていて、この低気圧が東北に北上するせいで明日から大雨になるらしい。

とりあえず今日の天気が回復することを祈る。


今日から明日にかけて東北地方は大雨になる予想


■遠野市に向けて出発

チェックアウトして駐車場に出ると、路面が湿っていてNinjaも水滴が付いていた。思った以上に早く雨が降り出すかも知れないので、すぐにNinjaを出発させる。

まずは遠野に向かう。盛岡を出発して国道4号を走っていると、早くも雨がぱらついてきた。給油を兼ねてガソリンスタンドに一時避難する。合羽を出そうか迷ったが、遠野方面の空は雲が薄くなっていたので、給油後はそのまま出発する。(合羽を着ると嵩張るし着脱が面倒なので基本は着たくない。トイレを済ますのも面倒)

遠野街道と呼ばれる国道396号に入ると雨が止んできた。ここは快走路で晴れていたら相当楽しい道路だと思う。国道沿いはまだ桜が咲いているが、桜を楽しめるのも今日が最後になるだろう。

道を進めていると若干の峠道になり路面が濡れているので下り坂のカーブでは特に慎重にNinjaを進める。そのとき、後ろから凄い勢いで赤いランクル系のクルマが煽ってきた。路面が乾いていたら直ぐに引き離してやるのだが、濡れた路面でそんなことをすると大変なことになるので、ここはぐっと我慢。

それでも制限速度+αで走行していたのだが、あまりに煽ってくるので後ろを振り向いて睨みつつ向こうが追い越しをかけるのを待つ。5分ぐらい走ったのちにようやくボクを抜いていったが、かなり頭にきたので追いかけていって殴ってやろうかと思ったぐらいだった。

(結構気が短い。ボクは人間ができていないので、まあまあといって仏になれるほど優しくない。これで今年37歳。(ーー;) 反省)


峠を降りた先は綺麗な景色が待っていた。写真では伝わりにくいが高い場所から撮影

そのうちに「風の丘遠野」という道の駅に到着。ボクの気持ちと比例して白い雲の隙間から青い色が見えつつあった。(笑)


遠野は岩手の中腹。画像をクリックすると拡大表示します


■復興に向けて

遠野市は小京都で座敷童子で有名。土産コーナーでは座敷童子をモチーフにしたグッズが数多く販売されていた。結構可愛らしいくて嫁が喜びそうだったので、荷物が嵩張りそうもない風鈴と座敷娘の小うちわを購入。

トイレから出たとき、復興の写真が目に入った。そう、昨年発生した東日本大震災。これはあまりにも衝撃的な出来事だった。震災が発生した日、強烈な映像が次々に目に飛び込んできて、翌日明け方までニュースをみていた。特に被害が大きかったのは津波の被害を受けた太平洋側。「陸前高田が壊滅」や「気仙沼、火の海」の記事が未だに忘れられない。津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。

今回、東北に来た以上はここは避けて通れない。被害状況と現在の復興状態をこの目で見ておきたかった。

遠野市街地に下りたとき、天気が急に一転して黒い雲になる。そして大粒の雨が落ちてきた。先の空を見上げると黒い雲が続いていていたので、近くの電機屋の駐車場で一時避難して合羽を羽織る。さっきまで天気が回復しつつあったのが嘘みたいだ。


東北に来て、初めて震災を意識する出来事がこの写真であった


■復興までの道のりは遠い

国道340号を南下する。

南下が進むに連れてそれまでの雨が嘘のように回復してきて青い空が見え始めてきた。

陸前高田に近づいてきた。仮設住宅の案内板やバスを改造した「ほっともっと」、プレハブ小屋のファミリーマートを見たとき、震災の状況を物語っているように思えた。

そして陸前高田市の元市街地に入る。国道340号が大船渡線を越えた途端、路面の側道はボコボコになっていて、ガードレールもなぎ倒されていた。そこから先はただっ広い荒野。遠めからみえる海の方まで荒野が続いているが、そのところどころに小高い瓦礫の山ができていた。周りだけ見ると小中学生のとき、教科書で散々見せ付けられた戦後の日本と変わらなかった。

震災から1年以上経過してもこの有様。震災当時の状況はどれほどのものだったのかは語るに及ばない。瓦礫の山の周辺で作業員が懸命に作業をしていた。作業員がいないところで立ちどまりこの荒野を記憶にとどめておく。


荒野が広がっている。津波到着時に100人ほど避難していた陸前高田病院が向こうに見える


瓦礫の山。この瓦礫の一部を北九州で受け入れることになっている


荒野の中には外観が破壊された鉄筋コンクリート製のマンションだけ残っていた。


■道の駅「大谷海岸」にて取材

国道45号で陸前高田、気仙沼を越えて道の駅「大谷海岸」に入る。この道の駅は津波の被害を受けたらしく、プレハブ小屋で仮運営していた。中にふかひれを具材にした食材が並ぶ。そう、気仙沼といえばふかひれが有名。食堂ではふかひれラーメンなるものまで提供されていた。

他に何かないかとウロウロ歩いていたところ、大きなビデオカメラを持った人から話しかけられる。どこから来たのかと聞かれたので北九州からと答えると、簡単でいいから取材させてくれという。話を聞くと地元のテレビ局(東日本放送)らしい。

多分放送内容は却下されると思ったので、簡単なインタビューだけ受けておいた。内容はもちろん震災に関することで、ボクなりの素直な感想を答えた。


道の駅から見える海はとても綺麗だった


■東北名物、ずんだもち

南三陸町も陸前高田や気仙沼と同じで復興までまだまだ時間がかかるだろう。国道45号はところどころで迂回ルートになるが渋滞もなく順調に走り続ける。海側に近づくと破壊された建物やクルマが目に入る。特にクルマは何百台と破壊されたものが山積にされていた。

沿線沿いは所々で生臭い匂いが鼻につく。魚の腐敗やヘドロの匂いなんだと思う。匂いの問題は見た目以上に厳しいはず。風向きが変われば民家にも悪臭が届いてしまうのではないだろうか。

そのうちに内陸部になり、登米市の道の駅「津山」で休憩する。腹が減ってきたので昼食を取ろうと道の駅内のうどん屋に入ろうと思ったが、昼時ということもあり満席。他に食べるものはないか探してみたところ、物産館で食材が売っていたので思わず購入。味御飯、焼きそばと一緒に東北名物のずんだもちも買ってみた。

ずんだもちは枝豆を潰して砂糖をまぶしたもので、食べてみると東北らしい本当に素朴な味。昔、貧しかったころに精一杯の味付けをして食べられたもの。そんな味がした。


味御飯もやきそばもウマかった。味御飯150円、やきそば200円、ずんだもち200円


■日本三景、松島へ

道の駅「津山」からすぐに三陸自動車道で松島に向かう。松島といえば日本三景のひとつで東北屈指の観光地。なので是非とも行っておきたかった。

1時間ほどで松島に到着する。松島周辺に近づくに連れて渋滞が目立ってきたが、中心からそれた道で無料の駐車場を発見!(ラッキー) そこにNinjaを停めて松島見学に乗り出す。昼から天気が完全回復していたので、周りは大勢の観光客で賑わっている。

観光船乗り場のすぐ近くに神社があったので、そこに渡って記念撮影。人が大勢いたので少し恥ずかしかった。


ここで一句。松島や、ああ松島や、松島や


■仙台で宿泊

松島をあとにして今日の宿泊先の仙台市に向かう。東北の中心都市、仙台市。昔、90万人ぐらいだったと記憶するが、最新の情報だと104万人もいるらしい。政令指定都市で唯一人口が減り続けている北九州市とは対象的だ。

実はこの仙台、今は宿泊料が全体的に高い。最初、じゃらんで宿泊先を調べていると軒並み高い宿泊料に疑問を覚え、(普通、大都市であれば安いところも多いはず) 調べてみるとどうやら復興バブルの影響らしいことがわかった。

今回宿泊するホテルは「ホテルシーラックパル仙台」という市街地から少し離れたところ。これでもかなり安いほうで1泊の料金は5800円。(じゃらんポイントを使って5000円にした)


フロント前の駐車場にNinjaを停めさせてもらった。横のバイクはどこから来たのか確認したら地元、宮城だった


■仙台といえば「牛タン」でしょ!

部屋に荷物を置いた途端、腹が減ってきた。何かいい店はないかなと、スマートフォンで近くの食事処を探すと、なんとホテルのすぐ近くに牛タン専門店があるではないか!

仙台といえば牛タン。でも牛タンって焼肉店だけで出されると思っていたのでこれはびっくりした。こんな店があるのならもちろんそこに向かうことにする。

ホテルから歩いて2分で店に到着。店の名前は「伊達の牛たん」。中に入るとお洒落な雰囲気で期待が高まる。カウンターに通されて牛タン定食(+牛タンそぼろ豆腐)を注文し、出てきた牛タンを食べてみると、うまい!!これ、うまいぞ!!

牛タンって焼肉のおまけで出される薄っぺらな固いものだとばかり思っていたが、本場の牛タンはこんなにウマかったのか・・・。牛角のマズイ牛タンしか食べたことのない自分が少し恥ずかしくなってきた。


特製牛タン定食は既に売り切れていたが、普通の牛タン定食でもめちゃめちゃウマかった。


昨日から食事に恵まれていることに感謝して今日の出来事をまとめておく。まとめている途中、震度1の揺れが起きてかなり焦った。やはり東北は地震が多い。東北の人からしたら震度1なんて無いに等しいのかも知れないが、北九州人にとっては震度1でも敏感に反応してしまうのだ。(このあとは特に揺れを感じることがなかったのでよかった)

今日は昼から天気が完全回復したが、明日は大雨になるとの事で、雨でも観光できる場所を探しておく。明日は福島、郡山を回り、白河市(福島県)に宿泊する予定だ。

戻ります