2020年のゴールデンウィークは緊急事態宣言でツーリングにも行けず、実家にも帰れず、非常に暇だったので久々に自作でパソコンを作ってみることにしました。パソコンを自作するのは20年振りです。
ですので、最近のパーツ事情がまったくわからず、何を買ったらいいのかも検討がつかないので、まずは各パーツの調査から始めることにしました。パソコン代はOSを含めて15万円程度。ゴールデンウィークのツーリング代がパソコンに化けたと考えれば割り切れそうです。
購入するパーツは下記の通りです。前述の通りボクの基本知識は20年前なので当時と比較してみます。
1.パーツ選定、購入、構築
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CPU
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CPUメーカーは2020年現在、IntelとAMD
IntelのCPUはお馴染みのCoreシリーズ(i3、i5、i7、i9)だが、同じi3やi5でも世代別に性能が大きく違うらしく、現在は第9世代~第10世代が主流のようだ。昔はクロック周波数が高ければ高いほど速くなるのが定番だったが、今はクロック周波数ではなくコア数が速度差になるらしい。
対するAMDのCPUはRyzenというブランド。Ryzenも3、5、7があるが、Intelと比べるとマルチスレッド機能が優れているとのことだが、ゲーミング性能はIntelのほうが上らしい。あとは費用対効果との兼ね合いだが、総合的に判断してcore
i5 9400Fが一番パフォーマンスが高かったので今回はこれにする。
20年前からCPUメーカーはIntelとAMDの二強だったが、僅かながらCyrixという選択肢もあった。ボクが最初に買ったCPUは中古でAMDのK-5
133MHzだったと記憶。1997年の終わりぐらいにフリーマーケットで購入した。(昔はアマゾンや楽天などなかった) 当時のCPUはクーラーがなくても稼働していた。
Intel Core i5 9400F で決定 |
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メモリ |
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メモリのメーカーは様々。
デスクトップ用とノートパソコン用があるのは昔から変わらないが、現在の規格はDDR4というものらしい。
Windows10を快適に動かすために8GB以上は欲しいが、余裕をもって16GB以上欲しいところ。ゲームだとさらに容量を食いそうなのでメモリ容量は大きいほどいいが、必要以上に投資しても速度は頭打ちなので費用対効果で容量をどうするかは悩みどころ。
さらにメモリは内蔵されるチャネルの関係上、2枚挿しのほうが速度が速いらしいので、8GB×2枚か16GB×2枚が選択候補になる。
20年前はメモリは2枚挿しより1枚挿しのほうが優位だった上、当時のメモリ容量は32MBや64MBだったので現在と1000倍違う!当時販売していたメーカーは覚えていない。
DDR4の8GB×2枚 か16GB×2枚 で仮決定 |
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マザーボード
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マザーボードのメーカーはASUS、MSI、GIGABYTEなど。
さらに種類も豊富にあるので選定に悩むところだが、マザーボードはCPUに依存するため、今回はIntel Core i5 9400Fが動作するマザーボードを選択する必要がある。現状の規格は大きさが異なるATX、マイクロATX、ミニATXの3種類らしい。ATXは拡張性が高いが大きくなるし、ミニATXは小さい分、拡張性が悪くなるので中間のマイクロATXを基準としたい。
なお、マザーボードの性能差はあまりなく、1万円未満の物でも十分動作する。正直拘りはないので安価なものにしたい。あと稀にメモリがDDR3規格しか対応していないものもあるのでここら辺は注意が必要とのこと。
20年前のマザーボードメーカーは今と同じくASUS、MSI、GIGABYTEなどでまったく変わっていない。さらにATX規格は当時からあった。
Intel系CPUが稼働するマイクロATX で仮決定 |
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グラフィックカード
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グラフィックボードのメーカーは少し特殊で、GPUチップを製造しているメーカーはNVIDIAとAMDの2社だが、そのGPUチップを採用してカード自体(最終製品)を提供しているメーカーはASUS、MSI、玄人志向、ASRockなど色々ある。
グラフィックカードはCPU以上に重要なパーツといえる。ゲーム主体ならこれを一番拘りたいが、上を見ればキリがなく、かといってあまりに安いのは自作の意味がなくなってしまう。NVIDIAはGeForce、AMDはRadeonというブランドで提供されているが、費用対効果から判断してNVIDIA
GeForce GTX 1660 Ti に決定。(今回一番悩んだ) あとはGeForce
GTX 1660 Tiを載せているメーカーだが、メーカーは正直どこでもいいが、HDMIポートが2つあるグラフィックカードを選択したい。
20年前のMatroxやカノープスといったメーカーは既に撤退。インターフェース規格がAGPからPCIExpressへ変わったし、グラフィックカードに求めるものが20年で大きく変わった。当時はCPUに3Dなんて動かす力がなかったので、グラフィックカードは画質を上げるためという位置付けだったが、今は3Dポリゴンをいかに高速に制御するかで、グラフィックカードの存在価値が20年前より遥かに高くなっている。
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti で決定 |
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SSD、HDD
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SSDのメーカーも色々あってメモリ同様、どのメーカーがいいのかよくわからない。(SSDはHDDというよりメモリ寄りの技術なのでメモリメーカーと類似) パソコンの記憶デバイスは長きに渡りHDDが主役だったが、近年はHDDより桁違いに高速なSSDが主流に。なので、OS起動はSSD、データ保存はHDDが一般的なスタイルらしい。
容量にあまり拘りがないがSSDは128GB以上、データ保存用にHDDは8TBを基準にしたい。SSDのインターフェース規格はM.2とSATAがあるようだが、より高速を求めるならM.2規格が主流のようだ。(最近のマザーボードはM.2
インターフェースは大概あるようだ)
20年前にSSDは存在しなかったが、HDDのサイズは当時から変わっておらず、デスクトップ向けは未だに3.5インチが主流。しかし、HDDのインターフェース規格が当時はIDE接続(ATAPI)だった。IDEケーブルは太い上にプライマリ、セカンダリの区別があったが、現規格のSATAでそういった区別がなくなった上にケーブルが細くなって取り回しが断然楽になった。
また、当時のHDDの容量は10GBとか20GBだったのでメモリ同様、容量が1000倍違う!20年で1000倍の性能差が出るのがパソコン業界。恐ろしい業界だ。
SSDは128GB以上のM.2規格、HDDは8TB で仮決定 |
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PCケース
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ケースのメーカーも様々で30社以上。
ケースはマザーボードの規格に沿うのでマイクロATX規格が条件。あまり大きいのは嫌だが、最低限の拡張性も必要。最近は色んな形状があって調べれば調べるほど選択肢が多いが、直接実物を確認したいのでパソコンショップで購入して決めることにする。
20年前とケース自体は20年前と大差がない。ただし昔は1.5万~ 以上していたので値段は相対的に下がった。
マイクロATX規格 で仮決定 |
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電源ユニット
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電源ユニットメーカーも様々で30社以上。
電源ユニットで重要なのは容量計算。容量はCPUやグラフィックカードを主として消費電力から逆引きする。今回選定のCPU(Intel
Core i5 9400F)の消費電力は最大65W、グラフィックカード(NVIDIA
GeForce GTX 1660 Ti)の消費電力は最大120Wで、マザーボードはSSD、HDDなどその他機器を合わせても、500Wもあれば十分。ちなみに容量が大きくても使用電力が増えるわけではないので予算に余裕があれば容量が多いほうがよい。
ただ、電源規格には80PLUSというランクがあるらしく、スタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの順で電源効率が上がるらしい。上のランクになればなるほど値段も上がるし、容量が大きいほどさらに値段が上がる。今回は手頃なブロンズ、シルバー、ゴールドから選定したい。
あと、大きさの規格は基本ATXとなる。
20年前はCPUやグラフィックボードの消費電力に差がなかったので電源込みのPCケースが多かったが、現在はCPUやグラフィックカードの種類で消費電力が大きく異なるのでPCケースは電源非搭載が普通らしい。
ATX規格、500W以上、ブロンズ以上 で仮決定 |
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モニター
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モニターメーカーも様々で40社以上。
大きさは24インチが手頃で扱いやすい。ゲームにも使用するので少しでも描画が高速のほうがいい。先に記載したとおり、メーカーは様々あるが、費用対効果を考えると近年はiiyamaがボクのお気に入りなので今回、24インチで高性能なiiyama
G-MASTER GB2560HSU-B2にしようと思う。
20年前はモニターのインターフェース規格がVGA、DVIだったが、今はHDMI、DisplayPortが主流となっている。モニター自体の値段も驚くほど安くなった。当時はまだCRTモニターが一般的で液晶モニターは10万円からだった。しかも主流は14インチから17インチ。自作パソコンを作ったけどモニターを買う金がないボクはアルバイトで金を貯めてiiyamaのCRTモニターを購入した。(それまで別のCRTモニターをPCに詳しい友達から借りていた)
その後、2001年にEIZOの液晶モニターに乗り換えたが、実はその液晶モニターは去年まで実家で使っていた。故障したわけではないので買い替えなければまだまだ使えたと思う。モニターは廃りが早いパソコンパーツの中では非常に息が長い。
iiyama G-MASTER GB2560HSU-B2 で決定 |
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OS
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最後はOS。メーカーはマイクロソフト一社。
Windows10は基本、HomeとProの2種類。ライセンス形態はハードウェアに紐づくDSP版とハードウェアに依存しないパッケージ版(リテール版)があるが、自作なら当然パッケージ一択。
種類はWindows10 Proにする。しかし、Windows10
Proのパッケージ版の高さ(2.5万円)にびっくり! 最近はメーカーパソコンばかり購入していてOSの価格を気にしたことがなかったが、単体で買うとこんなに高いのか・・・。パソコンは必ずマイクロソフト税を支払わされると云われる所以。モバイル端末だと最近はAndroidが主流だが、パソコンOSにAndroidが食い込む可能性は低い。
20年前もOSはマイクロソフト一社だが、当時はWindows95かWindows98だった。開発用はWindowsNT。ボクが最初に就職してソフト開発した環境もWIndowsNTだった。
マイクロソフト Windows10 Pro(64bit) パッケージ版 で決定 |
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大体こんな感じ。現状の規格を調べた上で機器を選定するまで2日以上かかったが、自作はパーツを選定しているときが一番楽しい。今回選定したパーツはインターネットで購入しようと思ったが、北九州市内のパソコン工房と値段の差はほとんどなかったので、サポートの面も考慮してパソコン工房に出向いて一括購入することにした。
最終的に購入したのは下記のパーツ。すべて店頭で購入。
納期が2~3週間かかるBTOパソコンと違って、パーツが揃えばすぐにパソコンが使えるのも自作のメリット。
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種類 |
型式 |
詳細仕様 |
購入金額 |
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CPU |
Intel Core i5 9400F |
第9世代、6コア、2.90GHz |
17,578円 |
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メモリ |
Crucial W4U2666CM-16G |
PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 |
18,851円 |
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マザーボード |
ASUS TUF H370-PRO GAMING |
Intel H370、ATX規格、DDR4対応 |
9,328円 |
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グラフィックカード |
ASUS PH-GTX1660TI-O6G |
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti |
31,878円 |
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SSD |
PLEXTOR M9Pe(G) PX-256M9PeG |
NVMe接続、M.2 2280、256GB |
8,448円 |
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HDD |
SEAGATE ST8000DM004 |
8TB、5400rpm、キャッシュ256MB |
14,058円 |
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PCケース |
MSI MAG FORGE 100M |
ミドルタワー、ATX対応、3.5インチ×2 |
7,678円 |
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電源ユニット |
玄人志向 KRPW-AK650W/88+ |
650W、80PLUSシルバー |
8,338円 |
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モニター |
iiyama GB2560HSU-B2 |
応答速度1mm, 144Hz, 1920×1080pixel |
29,458円 |
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OS |
Microsoft Windows 10 Pro パッケージ版 |
- |
25,278円 |
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キーボード |
ノーブランド |
- |
858円 |
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マウス |
ノーブランド |
- |
858円 |
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(各種値引き) |
Intel Core i5 + ASUS マザーボード 組み合わせ |
-3,000円 |
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金券値引き |
-4,500円 |
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合計 |
165,109円 |
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当初の目標の15万円より若干オーバーしたが、OSやモニターが流用できるなら11万超なので格安ではあると思う。パソコン工房のほうがインターネットより安いパーツもあるので各パーツの購入先を最安値で揃えればさらに1万近くは下げれそうな感じ。(アマゾンで全部買うと、ほぼ同額)
パソコンの組み立て方はググれば山ほど出てくるし、YouTubeを見たほうが圧倒的にわかりやすいので割愛するが、各パーツを組み合わせしていくだけ。20年振りなので若干手間取ったが、特に問題なく組み立て完了。配線の取り回しに手間取ったので所要時間は2時間ちょい。
一通り組みあがったら電源投入。特に問題なく起動してBIOS画面が表示される。ゲーミング用のマザーボードなのでロゴがカッコいい。BIOS画面も絵がいっぱいあって戸惑った。ボクが知っている20年前のBIOS画面は文字しかないタイプ。今はオーバークロックもBIOSで設定できるみたい。
続いては単体購入したWindows10
Proのインストール。中にライセンスキーが記載されたカードとUSBメモリが1つ入っていて、USBメモリを挿すだけで簡単にインストールできる。これが一番驚いたかな。インストール時間も短い上に簡単すぎて。
そしてあっという間にWindows10 のインストールが完了。
あとは必要なソフトウェアをインストールして完成です。
2.20年前の自作パソコンと比較
20年ぶりに自作パソコンを作って気づいたことです。
- CD-ROM系のドライブが不要になった
当時、CD-ROMドライブはOSインストールで必要だし、大容量(といっても600MB)でデータを提供する手段の主役だったのでCD-ROMが廃れる日が来るとは思わなかった。当時、CDメディアに書き込みできるCD-Rを購入したときの感動は今でも覚えているけどね。CD-Rの他にCD-RW、MOドライブなど色んなドライブがあってケースに全部積んでいた。今はUSBメモリだけで大量のデータを提供できるし、そもそもインターネットで媒体を介せずに動画配信など大量のデータを送受信できる時代だからね。
話が逸れるが、当時はNTTの電話回線を流用してモデム経由でインターネットに繋いでいたので、回線速度が最速56kbpsと今では考えられないぐらい遅かった。さらにプロバイダ料も繋いだ時間だけ課金される上に電話代が3分10円もかかるので、必要な時だけしかインターネットが使えなかった。その頃に動画配信など想像すらできなかったよ。
- グラフィックカード以外の拡張カードがなくなった
当時はCPUやマザーボードが非力だったので、サウンドカード、モデムカード、LANカード、SCSIカードなど マザーボードに挿すカードが沢山あって、ケースの中が賑やかだった。カードを挿して機能追加する楽しみもあったが、今はマザーボードに挿すのがグラフィックカードだけでPCケースの中が少し寂しい。SCSIやISAという化石みたいなインターフェース規格は今や知る人はほとんどいないだろう。USBは20年前が出始めだったが、さらに進化して今や標準インターフェース規格。ここまで便利になるとは思わなかった。前述のCD-ROMドライブ系と併せて、今はほとんどのパーツが共有されているのでPCケースは相当軽くなった(笑)
- OSのインストールが簡単になった
当時のOSのインストールは結構手間だった。なぜなら昔のマザーボードはBIOS起動でフロッピードライブしか認識できなかったので、Windowsをインストールしようと思ったら、フロッピーディスクにCD-ROMドライブを認識させる設定をconfigファイルに書いて、パソコン起動時にBIOSでCD-ROMドライブを認識させてからWindowsをインストール・・・という手間が必要だった。(さらにCD-ROMドライブの種類ごとにconfig設定が異なるので尚更面倒) MS-DOSでコマンド打ちが当たり前の時代だったからね。
簡単にOSをインストールするため用のフロッピーディスク版のWindows95が提供されていた。フロッピーディスクが20枚以上あるので安易かはわからないが、力技でインストールも可能だった。フロッピードライブは20年前でも既に引退状態だったが、OSインストールのために必ず購入しないといけなかった。
ちなみに未だにWindowsにA、Bドライブがないのは、フロッピードライブがA,、Bドライブの名残なのだ。
もっと遡ると、ボクがパソコンを始めたのは高校生の頃で1991年から。当時、祖父に80万もするパソコン(NEC
PC-9801DA)を買ってもらってゲームで遊んでいた。パソコンを持っているのがステータスな時代。そのときの規格は現在さすがに残っていない。メモリは1.6MB、HDDは40MBという今見ると涙が出るような仕様だが当時は夢中だった。
ボクは基本ソフト屋なのでOS周りは当然よく知っているが、ハードウェアはCPUの知識も先に書いたとおり怪しい(笑) 最近はPLC絡みの仕事も多くて、従来のPC系ソフト開発だけではなく制御盤の設計も多いが、仕事だとどうしても知識が偏ってしまうので、今回多少とはいえ機器の知識を得れたことに利はあったと思う。
3.自作パソコンの用途
最初に記載していなかったが、今回、自作パソコンを作ったのは下記の用途が目的。
- シティーズスカイラインという街づくりのゲームをしたい
今は外出自粛の発令されていて、ボクの趣味のツーリングがまったく実施できないので結構なストレスとなっている。ストレス解消のために室内でできる遊びといえばやはりゲーム。ゲームも社会人になって疎遠だったが、昔遊んでいたシムシティを思い出してシティーズスカイラインを楽しんでみたい。
- YouTubeで動画配信をしたい
最近YouTubeで旅絡みの動画を見ることが多いが、それが結構面白くて今の時代、情報発信はWEBではなく動画配信を主体にすべきと今更ながら気づいたから。今年中に動画配信をやってみたい。
今、ボクが所有しているノートパソコンではスペック的に足りないので自作に至った次第。
学生のときは金がなくて少しでも安くするためにパーツを流用して自作をしていたが、社会人になると逆に多少高くてもいいのでメーカー品を購入して手間を省いてきた。最近はノートパソコンばかりだったので本当に自作とは疎遠になっていたが今回結構楽しめた。そして自作が簡単になったのは素晴らしいよ。正常に動作しなくてトラブルシューティングするのは結構ストレスになるからね。(ネタとして配信するならそっちのほうが面白いかも知れないが・・・)
ただ、簡単になったとはいえ、自作はパーツごとの単品保証しかないので、組み合わせして正常動作する保証がないし時間も手間も掛かる。費用面を見てもメーカーの既製品を購入するのとそれほど差はないので趣味でないとおススメしないが、自分でパーツを選定して組み合わせして動かす楽しみはあるし、機器をすべて自分で選べるという拡張面で大きなメリットがあるので、先のデメリットを気にしない人は自作をオススメしたい。
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